【フォトギャラリー】美々津:国選定・重要伝統的建造物群保存地区

日向市の南部を流れる耳川河口に位置する「美々津」。港は、天然の良港として江戸末期から、明治、大正にかけて大いに賑わいました。
江戸時代には、奥日向からイカダで運ばれてきた木材や木炭などの農林産物を千石船に積み込み、中国・関西方面へと運ぶ交易港として、繁栄を極めました。今でも残る旧回船問屋や旅籠などの商家が軒を連ね、「美々津千軒」と呼ばれていました。 河口は、屋形舟が浮かび、三味の音や太鼓、芸者さんたちの声が一晩中鳴り         響いていたとか…。私が、子どものころ、祖父から聞いた話です。

当時、高鍋藩主の秋月氏がこの港を参勤交代に利用していました。また、明治時代には、現在の宮崎県北部を管轄とする美々津県が設置され、現在、美々津公民館がある場所で、公務が行われていました。(旧回船問屋・河内屋:現在は「日向市歴史民俗資料館」として、多くの観光客が訪れています)。保存地区に選定された7.2ha のエリアは、耳川河口に築かれた港の隣接地として発展を遂げたところで、江戸時代から昭和前期の建物が数多く残っており、現在修理等の保存活動が行われています。

港から南に延びる 3 本の主道路やそれらと直交するツキヌケ(火除け帯)は、江戸時代に設定されたものと言われており、古い敷地割や石畳などとともに、美々津の歴史的景観を構成する特徴ある風情を醸し出しています。

国の選定は昭和61年12月8日で、保存地区には、100 棟の伝統的建造物と、土塀や石垣、樹林帯などを含む 45 件の環境物件が所在しています。