日向市議会/一般質問Ⅲ:人口増対策
人口増の取組みは、①移住定住の促進 ②移住者が住める住居(住める空き家の利活用)③移住者が働ける多様な就業先の確保策が不可欠です。今回は、③の企業誘致についての質問・答弁をお知らせします。
《質問1》③就業先の確保=「企業誘致」について
このことについては、「日向市総合計画の後期基本計画」で、「細島工業団地内への企業誘致が進んだため、用地が不足している。新たな用地の確保に努める」とありますが、進んでいますか?
また、現市長就任前に市が取得している東郷町の市有地(約15ha)を造成して工業団地の見える化を図り、大都市圏域の企業向けにプロモーション活動を行うことが近道と考えますがどうですか?

《答》工業団地が不足する状況であり、用地確保は重要な課題。このため、用地として利用できる民有地の情報収集に加え、企業とのマッチングに注力するとともに、細島港18号岸壁と背後地の用地(24.5ha)の整備について、関係機関と連携して県、国へ要望活動を行っています。 更には、本年度に「工業用地開発可能性調査」を進め、抽出した候補地を検証して企業誘致に繋げます。

東郷工業団地は、造成に多額の費用を要しますから、進出希望の企業さん自ら造成していただくことを視野に入れ誘致を進めてきました。でも、昨今の物価高騰などの影響で造成費用増が見込まれていまして、企業との交渉でも高いハードルとなっています。市としても整備の必要性は感じており、改めて企業ニーズの把握に努めます。
《質問2》「後期基本計画」では、「次世代産業の育成や企業が必要とする人材(特にIT関連部門)を供給するため、都市部からのUIJターンを促進する」とも明記されていますが、これまでの取組み、成果を問います。
《答》これまでに「コールセンター」を含めた「情報サービス産業」分野に数社の立地を見ています。また、誘致対象リサーチ事業にも取組み、2年間で13社の視察ツアーを受け入れたほかワーケーションによる受け入れも図ってきました。少しずつ成果が上がりつつあります。今後も都市圏域で移住セミナーなど通じてUIJターン希望者にアプローチして、誘致活動や人材確保に努めていきます。
【小林たかひろ】の考察
1.日向市の移住・定住者数は令和3年度〜6年度で400人が目標。お試し滞在施設は2棟で22組が利用。うち、4組が移住した…との答弁があったが、少ない。
都城市は、昨年度1年間の移住・定住者は400人超え。お試し滞在施設も目的外使用になるかも知れないが、空き室の多い「市営住宅」を利活用すべき。また、住める空き家は400棟余り。PRの加速が望まれる。
※ 市営住宅でのテレワーク事業(目的外使用で認められている事業:他市の事例)
①小規模保育事業 ②一時預かり所 ③子育て支援拠点 ④子ども若者支援拠点 ⑤教育相談・学習支援拠点 ⑥福祉相談窓口活動拠点 ⑦見守り活動拠点及び交流場所 ⑧サポート付き改修共同住宅 ⑨障がい児・者相談事業所 ⑩障がい者グループホーム ⑪若者の職業的自立用住宅…などが市営住宅の空き部屋を活用している。
2.日向市に移住したい…相談窓口は一元化されていない。「就業探しはハローワークに行ってください」、「住まいは、宅建協会へ行けば空き家バンク登録物件が見つかります」…。
住まい、働く場所、それぞれに取扱い窓口へと出向かなければならない、いわゆるたらい回しの状態。
移住者が多い自治体は一元化され、一箇所の窓口で全て親切に教えてくれる。ハローワークや「空き家登録バンク」を行っている宅建協会と連携した先進事例にならって、窓口一本化を進めるべきではないだろうか。
※先進地には「移住定住サポートセンター」が設置されていて、コンシェルジュ(総合案内人)が適切に対応している。日向市も一考すべき事案。
3.テレワークが可能な人気職種10選
①システムエンジニア・プログラマー ②デザイナー ③編集者(ライター) ④コンサルタント ⑤カスタマーサポート ⑥営業 ⑦オペレーション業務 ⑧事務・総務 ⑨Webマネージャー ⑩プロジェクトマネージャー…。ここらを専門に集約・業務化しているコンサルタントをターゲットに絞り、「日向に住んで仕事をしませんか」と呼びかけるべき。
4.東郷町の市有地。多額の費用がかかる…。18号岸壁は、東郷工業団地とは比較にならないほどの費用がかかる。であらば、コストは嵩むが、東郷町の工業団地を優先して造成し、「プロモーション活動」で企業に見せる。紹介する。企業さんは「スピード感」を何よりも優先する。同団地から細島工業団地までは、約10キロ。道路の整備も進んでいる。移送コストはさほどはかからないと思うがどうだろうか。
※ 市有地の山を視察された企業さんに「日向市に来ていただいて企業さんで造成してください…」では、到底、来ない。
5.最後に、細島工業団地については、歴代の市長が血の汗を流し、懸命な誘致活動を展開してしてきたからこそほとんど用地が埋まってしまったことを決して忘れてはならない。小職もかつて在職中に大都市圏域へと出向き、多種多様な企業さんを訪問、誘致活動を展開してきた経緯がある。
加えて、「日豊海岸国定公園」の自然豊かな素晴らしい景観も誘致を後押しする。国の重要港湾「細島港」の取り扱い貨物量は県内各港とは比較にならない。押して押して押しまくるほどの情熱をもって一味違う誘致合戦を繰り広げるべきだと考える。
